百人一首の四季を感じることのできる和歌 ~ 冬の和歌 6選 ~

あそび紹介!
スポンサーリンク

こんにちは!

百人一首ライフいかがお過ごしでしょうか?

百人一首にはいろんな遊びがあって楽しめますよね!

いろんな遊びをしていると百人一首には、四季折々の歌があることに気づくと思います。

そんな数ある季節の歌の中でも、今回は「冬の和歌」を厳選しご紹介します!

ぜひ最後までご覧ください!

この記事がオススメの人
  • 百人一首の中で冬の歌にどんな歌があるか知りたい方
  • 百人一首の冬の歌の意味を知りたい方
この記事を書いた人は・・・

生まれも育ちも愛知県の名古屋市在住の30代会社員!

0歳児・小学校低学年・高学年・中学生の4人の子どもの父親

趣味は子どもと愛知の遊び場をまわる事♪

百人一首の四季を感じることのできる和歌 ~冬の和歌 6選~

4番 田子の浦に うち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ

立派な富士山

田子の浦に うち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ

山部赤人 

現代語訳

田子の浦の海岸に出てみると、雪をかぶったまっ白な富士の山が見事に見えるが、
その峰には、今もしきりに雪がふり続けている。

透

「田子の浦」は静岡県の海岸の事だよ!
ひらけた場所で、富士山がよく見えるよ!

旅の途中、視界の広がる田子の浦で見事な富士山を見ることができました。

その山麓では真っ白な雪が積もっています。

田子の浦では雪が降っていないのに、山頂では雪が降り積もっているのだろうか…

と想像している歌です。

6番 かささぎの 渡せる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける

枝にとまるカササギ

かささぎの 渡せる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける

中納言家持 

現代語訳

天の川にカササギが渡すという橋に、真っ白く霜が降りているのを見ると、夜がすっかり更けたのだと感じるよ。

中国の七夕伝説において「かささぎ」という鳥は、七夕の夜に天の川に橋を架けると言われています。

宮中の階段にキラキラと白い霜のおりている様子を、かささぎの架ける橋に見立てて歌っています。

28番 山里は 冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば

山里は 冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば

源宗行朝臣 

現代語訳

山里は冬になるとよりいっそうさびしさが増すものだ。
訪れてくる人もなくなってしまうし、草木も枯れてしまうんだから。

山里は都と比べると人の往来も少なく寂しいものだが、

冬になるとさらに少なくなり一層寂しく感じられるのを歌った歌です。

透

「人目も草もかれぬ」は

「人目もかれぬ」=離れる。訪れるひとがいない

「草もかれぬ」=枯れてしまった

の二つの意味をかけているんだね!

29番 心あてに 折らばや折らむ初霜の おきまどはせる白菊の花

咲き誇る白菊の花

心あてに 折らばや折らむ初霜の おきまどはせる白菊の花

凡河内躬恒 

現代語訳

あてずっぽうに折るならば、折ってみようか、
真っ白い初霜にまぎれて見分けがつかくなっている、白い菊の花を。

寒い冬の朝に一面に真っ白な初霜の降りたおり、そこに咲く白菊の花も紛れてしまい折ることができないという歌です。

朝の初霜に光景で白菊の花の美しさが際立っています!

アイちゃん
アイちゃん

初霜の白と白菊の白…

きれいな光景が目に浮かぶね

31番 朝ぼらけ 有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪

朝ぼらけ 有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪

坂上是則 

現代語訳

夜が白み始めたころ、有明の月の明かりでこんなに明るいのかと見違えてしまったけれど、
この明るさは、吉野の里に降った真っ白な雪だったのだ。

吉野の里に出かけた際に、明け方の空が明るく有明の月が出ているのかと見てみると、

真っ白な雪であったという歌です!

78番 淡路島 かよふ千鳥の鳴く声に 幾夜ねざめぬ須磨の関守

水辺にたたずむ千鳥
引用元:チドリ科 – Wikipedia

淡路島 かよふ千鳥の鳴く声に 幾夜ねざめぬ須磨の関守

源兼昌 

現代語訳

須磨の浦から淡路島へと行き来しながら、恋人を呼んでなくせつなげな千鳥の声に、
いったい幾夜目を覚ましてしまったのだろうか、須磨の関守は。

淡路島を行き来する千鳥の鳴き声を聞いて、何度も目を覚ましてしまう関守の歌です。

都から離れ島に飛んでくる鳥の鳴き声を聞きながら、

人恋しさや寂しさを感じる歌になっています。

まとめ

百人一首 冬の歌
  • 田子の浦に うち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ
  • かささぎの 渡せる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける
  • 山里は 冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば
  • 心あてに 折らばや折らむ初霜の おきまどはせる白菊の花
  • 朝ぼらけ 有明の月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪
  • 淡路島 かよふ千鳥の鳴く声に 幾夜ねざめぬ須磨の関守

いかがでしたでしょうか?

百人一首の100首のうち冬に関する歌は、全部で6句となります。

冬の歌は、冬の厳しい寒さも相まって、どこか寂しさを感じさせる歌が多いですね。

その反面、雪や霜の美しさ・情景も感じることができます。

冬の歌の意味を知ってより百人一首を楽しみましょう!

以上、「百人一首の四季を感じることのできる和歌 ~冬の和歌 6選~」でした!

コメント

タイトルとURLをコピーしました