こんにちは!
みなさん百人一首を楽しんでますでしょうか?
カルタ遊びや坊主めくりなど百人一首で遊ぶのは楽しいですよね♪
百人一首で遊んでいると色んな歌があることに気づくと思います。
百人一首の歌を知ると、その時代の美しい景色や状況を感じ取ることができます。
さて、今回は数ある歌の中で「夏を感じられる歌」を厳選し、ご紹介します!
ぜひ、最後までご覧くださいね♪
- 百人一首の中で夏の歌にどんな歌があるか知りたい方
- 百人一首の夏の歌の意味を知りたい方
生まれも育ちも愛知県の名古屋市在住の30代会社員!
0歳児・小学校低学年・高学年・中学生の4人の子どもの父親
趣味は子どもと愛知の遊び場をまわる事♪
百人一首の四季に関する和歌 ~夏の和歌 選まとめ~
2番 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山

春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
持統天皇
もう春が過ぎて、夏が来たらしい。衣を干すという天の香具山に、美しく白い着物が干されているなぁ
天から神が下りてきたと言われる神話のある「香具山」、
その初夏の青々と茂った緑の山に、真っ白な衣が干されている様子が夏の訪れを感じさせる歌です。
この歌には「枕詞」(まくらことば)が使われていて、
「しろたえの」が「衣」にかかっています。
枕詞により印象が強くなり、具体的なイメージがわいてきます。
ある決まった言葉の前に置かれる五音の言葉
36番 夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ
夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ
清原深養父
夏の夜は、まだ宵のうちだろうと思っていたら明けてしまったが、いったいこの雲のどこに、月は宿をとっているのだろうか
夏の夜はあまりに短いので、月もまだ沈み切っていないだろうと、
どこかの雲に隠れていないかと探しているユーモアのある歌です。
清原深養父は、「枕草子」で有名な清少納言の曽祖父にあたる人です。
清少納言についてはこちらの記事でご紹介しています↓
81番 ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる

ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる
後徳大寺左大臣
ほととぎすが鳴いた方を眺めやれば、ほととぎすの姿は見えず、ただ明け方の月が淡く空に残っているばかりだった
初夏の鳥として親しまれているホトトギスをテーマに歌った歌です。
ホトトギスの声の方を眺めたらホトトギスはおらず、
有明の月が残っていたという情緒を感じられる歌です。

夏を告げるホトトギスに対し、
春の鳥として「うぐいす」も有名だね!
98番 風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける
風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける
従二位家隆
風がそよそよと吹いて、楢(なら)の葉を揺らしている。
このならの小川(御手洗川)の夕暮れは、すっかり秋めいているが、 川辺の禊祓(みそぎはらい)を見ると夏なのであるなぁ
風は秋のように感じますが、夏の行事である川で身を清めるみそぎが行われているのを見ると、
まだ夏であるのだとわかるという歌です。
まとめ
- 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
- 夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ
- ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる
- 風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける
百人一首には、夏に限らず季節に関する歌がたくさんあります。
歌の意味を理解する事によって、
実際には体感することのできない当時の季節の趣や情景を感じ取ることができます!
ぜひ、百人一首の他の歌も調べてみましょう♪
以上、「百人一首の四季を感じることのできる和歌 まとめ ~夏の和歌4選~」でした!



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