百人一首の四季を感じることのできる和歌 ~ 春の和歌 8選 ~

あそび紹介!
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こんにちは!

百人一首ライフ楽しんでますか?

かるた遊びだけでなく坊主めくりなど、百人一首にはいろんな遊びがあって楽しめますよね♪

百人一首はただ遊ぶだけでなく、

日本の言葉や文化、情緒を感じることができます!

特に日本の美しい四季を歌った歌も数多くあります。

今回はその中でも春をテーマに歌った歌についてまとめました!

春の歌を知って百人一首をより楽しみましょう。

ぜひ最後までご覧ください!

この歌がおすすめな人
  • 百人一首の中で春の歌にどんな歌があるか知りたい方
  • 百人一首の春の歌の意味を知りたい方
この記事を書いた人は・・・

生まれも育ちも愛知県の名古屋市在住の30代会社員!

0歳児・小学校低学年・高学年・中学生の4人の子どもの父親

趣味は子どもと愛知の遊び場をまわる事♪

百人一首の四季を感じることのできる和歌 ~ 春の和歌 6選 ~

上から見下ろした桜の木と菜の花

9番 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに

鈴木春信による小野小町の画
引用元:小野小町 – Wikipedia

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに

小野小町 

現代語訳

花の色もすっかり色あせてしまいました。むなしいまま、世の中に降る長雨にさらされている間に。

この歌には2つの意味があり、桜の花が雨に当たり色あせてしまう様子と

自分の容姿が衰えていく様子を一つの歌で表現しています。

透

作者の小野小町は絶世の美女だったと言われているよ!

小町って言葉は、美人の代名詞として使われることがあるよね!

15番 君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ

君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ

光孝天皇 

現代語訳

あなたのために春の野に出て若菜を摘む、私の着物の袖にも雪が降り続いています。

雪の降る中、あなたの健康を願い春の七草のひとつである「若菜」をつむ心優しい歌です。

アイちゃん
アイちゃん

春の七草は薬草として食べたりしてたんだよね!

透

春の七草は、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろがあるよ!

33番 久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

紀友則 

現代語訳

日の光が降りそそいでいるのどかな春の日に、どうして静かな心もなく、花は散っていくのだろうか

のどかな春の日にも、桜の花ははらはらと散っていってします様子を寂しく感じている歌です。

歌に、は行の文字から始まる言葉を連ねており、美しい響きを感じさせています。

61番 いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな

いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな

伊勢大輔 

現代語訳

昔、奈良の都で咲き誇っていた八重桜が、今日はこの宮中で、いっそう美しく咲いています

一条天皇の元へ奈良から八重桜が送られたときに、その場で読まれたと言われる歌。

「八重」と「九重」、「いにしえ」と「けふ」の対となる言葉を巧みに使い、

即席で作ったと思えない見事な歌です。

66番 もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし

山に咲く山桜

もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし

前大僧正行尊 

現代語訳

いっしょに愛しいと思ってくれ、山桜よ。花のほかには知る人もいないのだから

修行のためにこもった山で見つけた、美しく咲く山桜に対し呼びかけている歌です。

山桜の美しさと修行の孤独さを感じさせる歌ですね!

アイちゃん
アイちゃん

山の修行って辛いんだね…。

67番 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなくたたむ 名こそをしけれ

春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなくたたむ 名こそをしけれ

周防内侍 

現代語訳

春の夜のはかない夢のように、あなたの腕を枕にしたりして、
つまらない噂が立つことにでもなれば、それがまことに残念でございます。

夜更けまで話し込んでいた時に眠くなり、枕が欲しいとつぶやいたのを聞いた藤原忠家が、

御簾の下から「これを枕につかってください」と腕を差し出したのを見て歌った歌です。

軽はずみなことをして悪い噂が立つのは悔しいのでお断りすると歌われています!

73番 高砂の をのへのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなむ

高砂の をのへのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなむ

前権中納言匡房 

現代語訳

高い山の峰に桜の花が咲いたようだ。
近く山の霞よ、どうか立たないようにしてほしい。

高くに見える山の峰の桜が咲いていて美しいので、

しばらく見ていたいから山のかすみが立たないでほしいと歌った歌です!

96番 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり

花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり

入道前太政大臣 

現代語訳

嵐が庭に散らしているのは桜の花ではなくて、ふっていくのは歳をとっていくわが身あるのだなぁ。

「ふりゆく」が桜の花が「降る」とわが身が「古りゆく」にかかるかけことばになっています!

桜が散るのをみて自分の身が古くなって老いていくのを感じ歌った歌です。

まとめ

百人一首の春の和歌 8選
  • 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに
  • 君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ
  • 久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
  • いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな
  • もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし
  • 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなくたたむ 名こそをしけれ
  • 高砂の をのへのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなむ
  • 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり

いかがでしたでしょうか?

春の歌自体は100首中8首と少ないのですが、

小野小町などの有名な歌人が歌っていたり、美しい表現が使われていたりと素晴らしい歌が多いです。

満開の桜の花

歌の意味を知ると、よりその時代の春の情景を思い浮かべることができますよね!

ぜひ他の四季の歌も知って、より百人一首を楽しんで頂けたらと思います!

以上、「百人一首の四季を感じることのできる和歌 ~ 春の和歌 8選 ~」でした!

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